PAST EXHIBITIONS

COSMIC TRAVELERSTOWARD THE UNKOWN

JANUARY 21THMAY 6TH, 2012

Copyright © Hideki Inaba, 2012

エスパス ルイ・ヴィトン東京における初のグループ展となる『Cosmic Travelers –Toward the Unknown(コズミック・トラベラーズ ― 未知への旅)』では、原口典之、佐藤允、塩保朋子、高木正勝、渡辺豪の最新作を展示します。

本展は、エスパス ルイ・ヴィトン東京にとって初のグループ展というだけでなく、はじめて日本の現代アートシーンに的を絞った展示です。今日、若手アーティストにますます注目を寄せる美術界や美術館の現状の中で、エスパス ルイ・ヴィトン東京は、そうした流れとは一線を画しつつも補完的な視点を提示したいと考えています。

西洋と日本のアヴァンギャルド―その関連性を確固たる手法で具現化し、美術史にその名を刻む原口典之を中心に、エスパス ルイ・ヴィトン東京は、さまざまなトレンドと表現媒体を代表する、2つの異なる世代のアーティストをご紹介します。

インディペンデント・キュレーター、西沢碧梨によって結集されたアーティスト達はいずれも、各自の創作プロセスを通じて、あらゆるコズミックな側面を自分なりの方法で探究しています。独自の世界観を持つ彼らの手にかかると、油、金属、紙、インク、ビデオは、彼らの感じるものを伝達・表現する特別なメディアとなるのです。

コズミック・エネルギーが脳内を駆け巡る様子を模した世界―その闇から光を辿る旅へと皆さまをご案内いたします。まさに「旅」と呼ぶに相応しいこの体験は、訪れるたびに異なる様相を見せます。どう異なるのかは言葉で説明し尽くすことはできません。ぜひ繰り返し足を運んでいただき、ご自身でその旅の違いをご体感ください。

ARTISTS

photo: Barbara Niggl-Rodoloft

原口典之(1946)

神奈川県横須賀市生まれ
日本大学美術学部美術学科卒業

60年代後半から美術家としての活動をはじめ、1977年、ドイツのカッセルで4年ごとに開催される国際的な美術展、「ドクメンタ6」に初めて日本人作家として選ばれ、高い評価を得る。続いてパリ市立近代美術館での「第10回パリ青年ビエンナーレ」に参加し、1978年にはデュッセルドルフのGalerie Alfred Schmelaで海外での初個展。最近では、2001年、ミュンヘンのレンバッハハウスにおける個展「HARAGUCHI」、2007年ハンブルグのクンストハーレにおいて、マレーヴィッチへのオマージュ展“Das Schwarze Quadrat. Hommage en Malewitsch” に続き2009年、横浜のBankART1929のStudio NYKで国内では初となる、新作を含む大規模な回顧展「Noriyuki Haraguchi: Society and Matter(原口典之 社会と物質)」を開催。

photo: 番場文章

佐藤允(1986)

千葉県生まれ
京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科先端アートコース卒業

2007年、ニューヨークのメーアギャラリーにて初の個展「ATARU SATO: His Sea」をし、2009年には広島市現代美術館の「どろどろ、どろん 異界をめぐるアジアの現代美術」展に出品するなど、在学中から作家活動をはじめました。最近では2010年、第8回光州ビエンナーレ2010「10000 LIVES」(光州、韓国)、2011年には「初恋」をギャラリー小柳で発表し、「ヨコハマトリエンナーレ2011:OUR MAGIC HOUR – 世界はどこまで知ることができるか?-」(横浜美術館・日本郵船海岸通倉庫-Bank Art Studio NYK)に参加、大規模なウォールドローイングを初めて発表。

photo: Fuminari Yoshitsugu

塩保朋子(1981)

大阪府生まれ
京都市立芸術大学美術学部美術家彫刻専攻卒業

2004年には、京都市立芸術大学の卒業展でオリジン賞を受賞、2005年には第6回Spiral Independent Creators Festivalにてグランプリを受賞。2008年には東京のSCAI THE BATHHOUSEで個展「Cutting Insights」を開催、また同年、五島記念文化財団五等記念文化賞美術新人賞を受賞。最近では2009年に東京都現代美術館での「MOTアニュアル2010:装飾」展に参加出品し、また2011年、ニューヨークのジャパン・ソサエティで開催された「Bye Bye Kitty!!! Between Heaven and Hell in Contemporary Japanese Art, 2011」展や韓国の仁川で開催された「Terra Incognita: INCHEON WOMEN ARTISTS’ BIENNALE」など、海外でのグループ展にも出品。

高木正勝(1979)

京都府生まれ

音楽家、映像作家として、2001年より音と映像を融合した特異な作品を発表し、美術館での展覧会、世界各地でのコンサート、映像フェスティバルヘの参加など、国内外で多彩に活動する。2001年、第7回イスタンブール・ビエンナーレ(トルコ)のクロージングイベントとして行われたライブパーフォーマンス、2002年には8カ国18都市をめぐるヨーロッパ・ライブツアーを開催。2003年にはデヴィッド・シルヴィアンのヨーロッパツアーに映像で参加するほか、多摩美術大学の芸術人類学研究所(所長:中沢新一)や、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターとの共同制作など異なるジャンルを横断するコラボレーション作品も手がけている。最近では2009年にドキュメンタリー映画「或る音楽」を国内外で上映(カナダ、ドイツ、フランス)、2010年には初のピアノソロツアー「Ymene」を開催、全国7箇所で公演。

渡辺豪(1975)

兵庫県生まれ
愛知県立芸術大学美術研究科油画専攻修了

1999年、在学中に13名のメンバーとともに「art space dot」を愛知県西春日井郡に設立し、作家活動をはじめる。2005年に豊田市美術館でのグループ展「very very human」展に出品した後、2007年には現在のアニメーションの基盤となる作品を含む個展、「境面」をARATANIURANOで開催し、国立台湾美術館(台中市)で「Have You Eaten Yet? – 2007 Asian Art Biennial」に参加するなど、国外でも注目を浴びるようになる。最近では2010年、愛知トリエンナーレの一環として愛知県美術館での個展において「現代美術の発見VII渡辺豪 白い話 黒い話」を発表。

ARTWORKS

原口典之

芸術は私自身をはかり、知るためのひとつの方法である。
私が共有する空間や時間をどれだけ自由に開放させてゆくかを常に考えている。
空間を含めた物質と身体との生のかかわりあいのなかで、「作る」というよりも「空間を出す」「触る」ということにより近い制作方法をとるのは、より基本的なところに戻ろうとする試みを意図するからだ。
エスパス ルイ・ヴィトン東京のスペース、その場が持っている空気のようなもの、光と影、外に広がって行く空間、グリッドの構造、いろんな層が入り込んでいる、そのひとつの状況に対して、どのようにかかわっていくのか。空間の中に切り込んでいくようなものではなく、中和させるような基本的な幾何学に基づいた形の相互作用から成り立つ三角形の構成を試みた。黒光りする油のプールの作品にも浸透する光はある。そこでは、鏡以上に空間が逆転する。「本当に見る」ということはどういうことなのか。
その答えは、実際に見て、触れ、感じ、考え、行動する、その一連の行為の繰り返しの中にしかない。

Triad I, 2012

アルミニウム、オイル、油絵の具
直径300cm、高さ60cm

work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo
©Louis Vuitton/Jérémie Souteyrat

Triad II, 2012

アルミニウム、プラスチック
630 x 243 x 130 cm

work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo
©Louis Vuitton/Jérémie Souteyrat

Triad III, 2012

ポリウレタン、プラスチック、スチール
220 x 220 x 13 cm

work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo
©Louis Vuitton/Jérémie Souteyrat

佐藤允

絵を描く時は、他人のことを思うよりも、自分のことを考えています。紙の上は僕にとって実験室のようでもあり、病院のようでもあります。
何の為に生きているのかを考えるのは難しいことですが、僕にとって絵を描くことは生きる為に必要なものです。
既に解明されていて、常識だと言われるようなことも、僕にはよくわからないことが沢山あります。空が青いことも、地球という球体が宇宙に浮かんでいるということも、実はいまいちよくわかりません。そもそも、自分が何者であるのかすら解りません。僕の体の中には、骨や内臓や筋肉等の他にも目に見えないものが詰まっているように感じます。人を恋しく思う時に痛む部分、自分自身をコントロールしている何か。命。超能力。
人間はとても不思議な存在で、言葉ではうまく言えない事が沢山あります。

今回のエスパス ルイヴィトン東京の展示では新作を二点制作します。
一つは、僕の神様についての考察です。悲しい出来事の最中に神様に祈った時に、神様の存在について不思議に思ったからです。日本には八百万の神々が存在すると言い伝えられてきましたが、必死で祈る僕の頭の中には何のイメージも無く、何に、どういう存在に対して祈っているのかがよく解らなくなりました。その日から僕は、僕なりの神様が欲しくなりました。両親や他人以外に心のなかで寄りかかり強く生きることを助けてくれる、僕の神様を描きたくなりました。
様々なイメージを繋ぎ合わせたフランケンシュタインの怪物のような神様です。
もう一つは、宇宙に対する僕なりの考察です。僕は宇宙というものがよくわからないけれど、子供の頃から星空を見上げる度に、漠然と宇宙は人間の頭の中と似ていると思ってました。宇宙はどれほどの大きさがあるのか、終わりはどこにあるのか、その向こう側はどうなっているのか未だに解明されていません。とても不思議で神秘的です。それは、想像力や夢の大きさが解らないことと似ています。私たちの脳の中には沢山の銀河があり、そのなかに無数の星がきらめいているという妄想は僕を興奮させます。僕の宇宙のなかから色々なものを取り出し、並べ、増殖させることで、僕なりのちいさな宇宙を体の外側に作り出すことは出来ないかと考えました。会場で行う計6日間の公開制作のなかで、僕の宇宙をどこまで広げることが出来るか、実験してみたいと思います。
神様のことはドローイングとして、宇宙のことはインスタレーションとして、展開したいと考えています。

「予兆」, 2012

鉛筆、色鉛筆、紙、パネル
パネルサイズ 91 x 72.7 cm

work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo
©Louis Vuitton/Jérémie Souteyrat

Untitled, 2012

鉛筆、紙、パネル
サイズ可変

work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo
©Louis Vuitton/Jérémie Souteyrat

塩保朋子

外界からこの空間へと降り注ぐ光の粒子、窓の外を吹き抜ける風、うごめく空気、水や雲の流れなど、目には見えないけれど、この空間の中にも確かにあって感じる気のようなものを表わそうとしている。
下から上へと立ち上り、渦を巻いてぶつかり合って流動し、それが再び空の青へ溶け込んでいくイメージ。
一つ一つのカットのかたち(模様)は、水や、泡、細胞、網目など、自然が作り出したかたちをモチーフとしており、生命の根源を思わせるような流動的で有機的なかたちを目指す。

Flowing Sky, 2011-2012

紙、金属、ライト
800 x 207 cm

work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo
©Louis Vuitton/Jérémie Souteyrat

Bubbles、2011-2012

合成紙
ライト付き台座
45 x 90 x 30 cm

work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo
©Louis Vuitton/Jérémie Souteyrat

宇宙に広がる無数の銀河は、泡構造をして広がっていると最新の宇宙科学は伝えている。
窓の外に広がるビルも、木々も、空気もすべて、元をたどれば原子や分子、粒子といった◯のかたちの集合からできている。
遠い宇宙も、この地球も、すべての起源は、泡のような○のかたちから始まったのかもしれない。
窓から見える街の景色とその無数の○が交錯し、増殖していくような作品。

高木正勝

遠く離れた巨大な太陽からやってくる光。光が分解されると沢山の色に輝く虹が現れる。まず大元があって、そして小さな個々が存在するイメージは、それはそれで面白いものだけど、真逆の視点で世界をイメージできないだろうか。沢山の色や形が集まって虹が生まれ、挙げ句の果てに巨大な太陽を作っているのだとイメージできたなら、世界が違って見えないだろうか。自分がやるべき、仕えるべき何かは、自分にとって大切な小さな何かでいいと思う。古いも新しいも関係ないだろう。大切なものこそ、何度でも、現し響かせ。いつだって最後に在るのは、残したい想い。僕はいつだって自分の魂の僕(しもべ)でありたい。

Anyura, 2011-2012

アニメーション

3' 9"

courtesy of the Artist and Yamamoto Gendai
work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo

渡辺豪

台所にある流し台の前には磨硝子を嵌め込んだ窓があって、柔らかい光が流れ込んでくる。光は幾分重さを含んでいるかのように流しの中へ静かに落ちてゆき、そこにある湯呑みやティーポットの表面に定着して<ひとつの景色>を浮かび上がらせていた。そんな<ひとつの景色>の中を光の当たる場所からその裏側へと移動してゆく。ただし一本の線に沿って進んでゆくのではなく、飛行機の空路がある都市とある都市の間を複数の経路で結ぶように、出発点からだんだんと複数の経路に分かれて再び同じ到達点に向かうようにして。

「<ひとつの景色>をめぐる旅」, 2011

フルHDアニメーション (Blue-ray R)
21’ 5"

courtesy of the Artist and ARATANIURANO
work with support of Espace Louis Vuitton Tokyo

MOVIES

Making of “Cosmic Travelers-Toward the Unknown” (long 4'59")

video: WEDOVIDEO

Making of “Cosmic Travelers-Toward the Unknown” (short 1'36")

video: WEDOVIDEO

EVENTS

Conversation / Noriyuki Haraguchi and Kazue Kobata

Conversation / Go Watanabe and Alyson Gass

Live Performance / Gaspar Claus

PHOTO GALLERY

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

courtesy of SCAI THE BATH HOUSE

courtesy of SCAI THE BATH HOUSE

© Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat

courtesy of the Artist and ARATANIURANO